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PHP技術バージョンによる影響

システム制作するためには、システムの動作を司るプログラムと呼ばれるものがあります。そのプログラムを作るためには、プログラム言語と呼ばれるプログラムを作る言葉があります。
プログラム言語は、世の中に何種類も存在し、動作環境やOS、目的等によって決まります。
どのプログラム言語でも、そうですが、新しい機能や修正が加えられる事によってバージョンアップされていきます。古いバージョンで作られたプログラムは、プログラム言語のバージョンが上がっていくにつれて動作しなくなったり、異なる動作になってしまいます。
Web系の仕組みでは、PHPと呼ばれるポピュラーなプログラム言語があります。そのPHPも例外ではなく、バージョンが上がっていく事により今までの動作とは異なる動作になってしまう事があります。
それらを少し紹介します。

split

セキュリティの問題から代替の関数の仕様を推奨されるようになりました。移行期間のため現在も使用できますが、使用しないようにとのWarningメッセージが表示されます。

処理	文字列をデリミタ文字で分割し配列として保存します。
使用	バージョン5.3.0以降、非推奨になっています。
代替	explode、preg_split
注意	デリミタ文字の指定がsplitは、正規表現での分割ですが、explodeは、正規表現でありませんのでsplitをexplodeに書き換えるだけだとエラー思った動作にならない可能性があります。preg_splitは、explodeより動作が遅い様です。

htmlspecialchars

この関数は、デフォルトの設定が変更されました。文字コードを指定できる様に新しいパラメータが追加され、デフォルトの文字コードがUTF-8（ただしphp.iniの設定による）になったため今までShift-JISやEUCを使用していた場合には、文字が表示されなくなる現象が発生します。

処理	HTMLタグで使用されている文字を出力する時に、WebサーバにHTMLタグとして判断されない様にHTML特殊文字に変換する。
使用	バージョン5.4.0以降、デフォルト値が変わりました。
修正	第3パラメータまで設定する事により正常に動作します。